片頭痛と遺伝の深い関係
片頭痛に悩む人の多くが、家族や親戚にも同じ症状を持つ人がいると口にする。
結論から言うと、片頭痛には強い遺伝的背景がある。
医学的な統計によると、片頭痛を持つ人の約7割から8割に、家族内での発症が認められている。
両親のどちらかが片頭痛を持っている場合、その子供が片頭痛を受け継ぐ確率は約50%にのぼる。
もし両親ともが片頭痛持ちであれば、その確率はさらに高まり、約70%から80%に達するというデータもある。
遺伝するのは「痛みへの敏感さ」
片頭痛そのものが特定の菌のようにうつるわけではない。
遺伝するのは、脳の血管を調整する仕組みや、神経の過敏さといった体質だ。
脳の三叉神経が刺激に対して過剰に反応しやすい性質が、親から子へと受け継がれる。
光や音、気圧の変化といった外部の刺激に対して、脳が敏感に反応してしまうスイッチのようなものが遺伝すると考えると分かりやすい。
特に、血管が拡張した際に放出されるCGRP(カルシウム拮抗受容体結合ペプチド)という物質の働きやすさも、遺伝的な要因が関わっている。
珍しいタイプの片頭痛と遺伝子
一般的な片頭痛のほかにも、遺伝の影響がよりはっきりと証明されているタイプが存在する。
「家族性片麻痺性片頭痛」と呼ばれる特殊な型だ。
これは特定の遺伝子異常が原因であることが判明しており、通常の片頭痛よりもさらに遺伝性が強い。
手足のしびれや麻痺を伴うのが特徴で、特定の家系内で明確に引き継がれることが分かっている。
ただし、私たちが日常的に経験する一般的な片頭痛は、一つの遺伝子だけで決まるわけではない。
複数の遺伝子と、生活環境が複雑に組み合わさって発症する「多因子遺伝」と考えられている。
遺伝だけが原因ではない
親が片頭痛だからといって、必ずしも子供が発症するとは限らない。
遺伝的な素因を持っていたとしても、それを引き出す「引き金」がなければ症状は出にくい。
ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、天候の変化などが重なったときに、初めて激しい痛みとして現れる。
つまり、体質としての遺伝は避けられないが、生活習慣を整えることで発症の頻度や重症度をコントロールすることは十分に可能だ。
最近では予防薬や特効薬の進化により、遺伝的な体質とうまく付き合っていく方法が増えている。
自分の家系に片頭痛が多いと分かっているなら、早めに専門の医療機関を受診し、自分に合った対処法を見つけておくのが賢明だ。
片頭痛 遺伝に関する口コミ
母も祖母もひどい片頭痛持ちで、私も中学生の頃から同じ症状に悩まされています。雨の日の前に頭が重くなる感覚までそっくりなので、やはり血筋なのだと諦めてケアに励んでいます。
自分だけが頭痛に苦しんでいるときは孤独でしたが、父親も昔は同じだったと聞いて少し気が楽になりました。父が飲んでいる薬を教えてもらい、病院で相談するきっかけになりました。
うちは男兄弟ですが、兄も私も片頭痛持ちです。母からの遺伝だと思いますが、兄弟で痛みの出るタイミングが似ているので、お互いに体調を気遣い合えるのは唯一のメリットかもしれません。
子供が最近「頭がズキズキする」と言い始め、自分の片頭痛が遺伝してしまったのではないかと申し訳ない気持ちになりました。早めに小児科を受診して、親子で対策を立てるようにしています。
親戚の集まりに行くと、必ず誰かが暗い部屋で寝込んでいます。それくらい私の親族は片頭痛持ちばかりです。遺伝だと割り切って、無理をしない生活を心がけるようにしてから、少しずつ発作の回数が減ってきました。
